精神科医が肩肘張らずにブログを書いてみた

精神科が多くの人に関心をもってもらえますように。

春は出会いと別れの季節

本日は、前の職場で最後の仕事。「申し送り」を書いていました。

これから新たな場所で多くの新たな患者と出会っていくのですが、その前には多くの患者との別れもあるのです。

 

 医師はお別れの時、カルテに「申し送り」を書きます。この時、いろんなことを思い出すんですよね。短い文章のなかに、けっこう気持ちをこめています。非常勤を含めると10年くらい同じ地域で働いていたので思い出がいっぱい。しかし、あまり感傷に浸ると進まないという問題。

 

自分のやりたい医療を追い求める、という我儘な理由で旅立つ主治医をお許し下さい。

段ボール箱に教科書と思い出をつめこんで(車のトランクがパンパンになりました…)さぁ、来週からは新しい場所でがんばるぞ!

 

KeyWord  「内在化」

簡単に言うと、自分の心の中に、他の人の考え方や価値観などを取り入れて、自分の心の一部としていくこと。人の心が成長をしていくために大切。

精神科医療の現場に限ったことではないですが、お別れをしたあとも「双方」の心には何らか残るものがあると感じています。

 

*診療への影響から、コメントにレスはできませんのでご了承ください。

(レスから新しい記事を考えることはあるかもしれませんが)